こんにちはフロントエンドエンジニアのまさにょんです!
今回は、Mac で Jupyter Notebook と Jupyter Lab の環境を構築する方法とJupyter Notebook と Jupyter Labとはどんなものなのかについてまとめて解説します。
目次
Jupyter Notebookとは?
Jupyter Notebookとは、インタラクティブ(対話的)なプログラム実行が可能なオープンソースソフトウェア(OSS)の統合開発環境(IDE)です。
Jupyter Notebookのメリットは、Codeの実行結果が、すぐにその場で出力される、いわゆるインタラクティブ(対話的)に開発を進められる点にあります。
また、豊富なライブラリも利用可能で、データ分析や科学技術計算に適しています。
統合開発環境(IDE)と言えば、VSCodeが有名ですが、
Jupyter Notebookは、Pythonなどを使ったデータ分析やビッグデータの処理、機械学習などにより最適化された IDEになっています。
Mac で Jupyter Notebook の環境を構築する方法
それでは、実際に Macに Jupyter Notebook の環境を構築していきます。
まず前提条件として、Pythonが installされている状態でお願いします。
Mac に Python環境が構築されていない場合は、こちらの記事を参考に Python環境の構築からお願いします。
Jupyter Notebook のinstall確認
次のコマンドで Jupyter Notebookが、installされているか確認します。
jupyter --version
# [ 出力結果 ]
zsh: command not found: jupyter
zsh: command not found: jupyter
と言われているので、Jupyter Notebookは、installされていない状況です。
Jupyter Notebook を installする
次のコマンドで Jupyter Notebookを installします。
pip install jupyter
installが完了したら、再度、jupyter --version
で installされているかどうかを確認します。
jupyter --version
# [ 出力結果 ]
Selected Jupyter core packages...
IPython : 8.13.2
ipykernel : 6.25.1
ipywidgets : 8.1.0
jupyter_client : 8.3.0
jupyter_core : 5.3.1
jupyter_server : 2.7.2
jupyterlab : 4.0.5
nbclient : 0.8.0
nbconvert : 7.7.4
nbformat : 5.9.2
notebook : 7.0.2
qtconsole : 5.4.3
traitlets : 5.9.0
Jupyter Notebookを立ち上げる
それでは、最後に Jupyter Notebookを立ち上げて動作確認をします。
次のコマンドで、Jupyter Notebook を立ち上げることができます。
jupyter notebook
コマンド実行後に環境が立ち上がると自動で、Jupyter Notebook が立ち上がるはずです。
Local PC の Directoryが閲覧できるようになっているはずなので、実行したいDirectoryに移動して作業に進みます。
ここまで確認できれば、Jupyter Notebook の環境構築は完了です。
Jupyter Labとは? Jupyter Labの環境構築
Jupyter Labとは?
Jupyter Notebook とは、Jupyter Notebookの上位互換の 統合開発環境(IDE)で、より洗練されたユーザーエクスペリエンスと拡張性を提供します。
Jupyter公式は、次世代ノートブック インターフェイスと言っており、次のように説明しています。
JupyterLab は、ノートブック、コード、データのための最新の Web ベースのインタラクティブな開発環境です。
その柔軟なインターフェイスにより、ユーザーはデータ サイエンス、科学技術コンピューティング、計算ジャーナリズム、機械学習のワークフローを構成および調整できます。
モジュラー設計により、拡張機能を利用して機能を拡張し、充実させることができます。
引用元: Jupyter
Jupyter Notebook と Jupyter Lab の違いとは?
Jupyter Notebook と Jupyter Labは、どちらも対話型のプログラミング環境であり、Pythonを含むさまざまなプログラミング言語をサポートします。
そんな Jupyter Notebook と Jupyter Lab の違いをまとめると、次のようになります。
- 外観とUX (ユーザー体験)
- Jupyter Notebookはタブベースの環境で、各ノートブックが個別のタブで表示されます。
- 一方、Jupyter Labはモジュールベースで、複数のノートブックやファイルをサイドバー内で並行して表示できます。
- 柔軟性と拡張性
- Jupyter Labはモジュールベースの設計により、ユーザーが違うウィンドウやコンポーネントを配置し、ワークフローをカスタマイズできる点でJupyter Notebookより柔軟です。
- ファイルエクスプローラー
- Jupyter Labには統合されたファイルエクスプローラーがあり、プロジェクトファイルやノートブックを簡単に管理できます。
- ターミナル
- Jupyter Lab にはターミナルが組み込まれており、Codeとターミナルを同じ環境内で操作できます。
Jupyter Lab の環境構築
Jupyter Labは、次のコマンドで、install します。
pip install jupyterlab
Jupyter Labは、次のコマンドで実行します。
jupyter lab
コマンド実行後に環境が立ち上がると自動で、Jupyter Lab が立ち上がるはずです。
Local PC の Directoryが閲覧できるようになっているはずなので、実行したいDirectoryに移動して作業に進みます。
ここまで確認できれば、Jupyter Lab の環境構築は完了です。
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